金沢ひとり旅「志摩」で出会ったもの

2026/06/18

国指定重要文化財「志摩」

ひがし茶屋街を歩いていると、

国指定重要文化財「志摩」の文字が目に入りました。

1820年に建てられた茶屋建築

今から200年以上前の建物です。

一歩足を踏み入れると、外の賑わいとはまるで別世界。

細く長い廊下。

赤壁の座敷。

静かな灯り。

まるで時間だけがゆっくり流れているようでした。


数々の工芸品

館内には、加賀蒔絵や漆器、かんざしや櫛など、当時の工芸品が数多く展示されています。

巨大なルーペで、細かな絵柄をはっきり見ることができました。

 

作品そのものだけでなく、

「これを作った人はどんな気持ちだったのだろう」

とつい考えてしまいます。

ひとつひとつの細工の細かさに目を奪われました。

特に、かんざしや櫛の展示は印象的です

小さな道具でありながら、実用品を超えた美しさがあります。

現代のアクセサリーにも通じる感覚があり、思わず見入ってしまいます。


そして奥へ進むと、お庭を眺めながらお抹茶と和菓子をいただける席があります。

青もみじが揺れる静かな庭

添えられた一枚の葉。

お菓子の色合い。

その全てがひとつの景色になっていました。

ただお茶をいただくというより、

季節そのものを味わうような時間でした。


その庭で出会ったのが「関守石」

石を黒い縄で結んだ小さな存在

最初は何だろうと思いました。

茶屋の方に伺うと、

関守石

「ここから先へは立ち入らないでください」

という意味を持つ茶庭のしるしなのだそうです。

たった一つの石。

可愛らしい結び目が、まるで楽しく踊っているようで♪

けれどそれは静かに、その役割を果たしている。

なんとも日本らしい美しさだなと思いました。

日本庭園ならではの粋な計らい

単なる「立ち入り禁止」の看板を立てるのではなく、庭の景観を損なわずに風情を保ちながら境界線を示しています。


面白いのは、その後のことです。

関守石を知った途端、翌日別の場所でも目に留まりました。

知らなかった時には見えなかったものが、

知った瞬間から見えるようになる。

旅とは、景色を見ることではなく、

見えるものが増えていくことなのかもしれません。


振り返ると志摩で印象に残ったのは、

豪華な調度品だけではありませんでした。

細い廊下。

柔らかな灯り。

加賀の工芸品。

お抹茶と和菓子。

そして関守石。

どれも大きく主張はしません。

けれど静かにそこにあり、気づいた人にだけ語りかけてくる。

そんな美しさに触れた時間でした。

翌日に続く。.:*♡

Aloha✿Mahalo

幸せを呼ぶリボンの花.:*❀*:.プアリピネ.:*❀