病のこと②~入院そして手術~

2025/03/11
*ご興味ない方はスルーしてください

記録するつもりはなかったのですが、自分自身が入院手術をすることのあたり、SNSの力にとても助けられました

安心して手術に向かうことができたのも、入院時の様子や手術後のことなど、YouTube、threadなどに記載している方の情報がとても有難かった

もしも、私の体験もどなたかのお役に立てるのならと、備忘録として残しておくことにしました

未破裂内頸脳動脈瘤

入院前の投薬

脳血管内手術を行うにあたり、入院日の12日前から自宅で抗血小板薬を飲みました

よく言う、血液サラサラのお薬です

バイアスピリン、クロピドグレル、+タケキャップ

そして体調管理として1週間前から日々の体温を記録

入院日

入院は13時

先月の検査入院(2泊3日)と同じ病室

15時から麻酔科の診療予約

全身麻酔の説明を受け、同意書を提出

病棟ベッドで点滴と動脈注射、血液検査などを行い

お風呂には入ってこなかったため、夕方17時までにシャワー

翌朝9時の手術のため、8時までに手術着・弾圧ストッキング・パンツのみと説明あり

夕食あり、翌朝食は抜き、7時以降飲料も不可

点滴をつけた状態でしたが、夜はゆっくり過ごすことができました

手術当日

いざ手術室へ

朝の診察(体温・血圧)後、点滴を転がして、エレベーターで手術室へ

同じく手術に向かう患者さんが2名一緒に乗り込みました

体重を測り、キャップをかぶり、本人確認と手術内容確認後、手術台へ

手術台の左側には、ずらりとモニターが並び、何人もの医師と看護師から、血圧・体温・酸素・心電図・アレルギーの確認・アルコールの確認等手際よく進み、いよいよ麻酔科医へ

全身麻酔

緊張の瞬間

マスクをかぶせ、大きく深呼吸をしてくださいと何度か深呼吸を続け、呼吸が安定してきたら”麻酔入ります”の言葉で、1-2回ガスの臭いに包まれていつの間にか眠っていました

全身麻酔の後は人工呼吸を行うための気管挿管、人工呼吸と、尿カテーテルが行われたそうです

気管挿管時は、グラグラした歯が欠けてしまったり、麻酔が覚めた後は吐き気などの副作用が20~40%(高頻度)があるそうです

一番心配していたのは脳血管内手術だったはずが、術後、想像以上の全身麻酔の副作用に苦しめられることに・・・

手術は2時間ほどで終わりICU(集中治療室)へ移動します

ICU(集中治療室)へ

ICU(集中治療室)1日目

手術室からICUへ、朦朧としたままベッドごとエレベーターで運ばれた

そっと目をあけると、壁の時計と、上部がメッシュになっているクリーム色のカーテンが柔らかくなびいて、看護師さんが忙しく行き来しているのが見える

意識は戻ってはいるものの、全身が、がんじがらめ?!

動けない・・・

のどが痛い!!!

声が出ない!!!

腰も痛い!!!

股関節も膝も!!!

足には弾圧ストッキングの上からポンプのようなものが巻かれ、膨らんだり縮んだりして全身がミイラにされたように重く辛い

全身麻酔

呼吸を管理していた喉の奥に入れられた管は、麻酔から覚めて抜かれたようですが、全く記憶にない

手術後数日間は、のどに違和感や声のカスレることがあると、事前リサーチや資料では知ってはいたもののこれ、スルッ~と読みすぎていた

違和感ありすぎ

喉の奥が腫れているのか痰が絡んでいるのか、つばを飲み込むどころか呼吸もやっとで辛すぎる

何より、何を聞かれても声が出ない

痛い・・・

カスカスで言葉がとぎれとぎれになってしまう

これは、” 一過性の咽頭痛 ” で、のどの痛み、違和感、カスレ声は数日続くことがあるためと、説明書にもあるとおり、特別な処置はなし

辛すぎる・・・

酸素吸入とステロイド追加

体中が痛く、ステロイドを点滴で追加

呼吸が浅いとのことで、鼻にチューブを差し込まれ酸素吸入

 

眼をあける度に時計が目に入る

何度も数を数えてみるも

まだ5分しかたっていない・・・

 

遠くでベッドから降りようと暴れる患者さんに、看護師さんが何度も大声でとめている

深夜には救急車のサイレンとヘリが到着するアナウンスや

痛みを訴える男性の叫び声が響き渡り

私の部屋の外は何かと慌ただしい夜が過ぎていく

深夜3時

全身辛いまま、うとうとと時が過ぎるのを待つ

ICU(集中治療室)2日目

声を掛けられ、目をあけると朝7時半

時計の下に担当医師(執刀医)?

帰ってないの?朝早いよ!心配で早く来てくれたのなら嬉しい

もう一日ICUに泊まることになり、退院も一日延びるとのこと

ICUでも食事は出る

私は絶食と言われていたけど、ICUでも食事は出るのですね

看護師さんに朝食をとらせてもらっている患者さんが遠くにいるのがわかる

手術翌日の検査

そして、術後の血液検査、レントゲン、CT、MRIとベッドのまま検査室へ移動

腕が動かせたので顔に触れると、涙の跡がじゃりじゃりしている

首は汗でべっとり

看護師さんが身体を拭いてくれて(顔は自分で)、持参のパジャマに着替えさせてくれた

体温は何度も測ったなかで、一番高かったのは37.4

手慣れた看護師さんは、患者が寝ていても脇の下にスッと体温計をはさんで計測できるのですね!ちゃんとはさめてなかった看護師さんもいたけど、抵抗する気力もなく(その時は36.0) 上がったり下がったりおかしいのすぐわかるよね

点滴も増えて、相変わらず担当医師や看護師が入れ代わり立ち代わり確認にくるも、担当医師しか分からず全然覚えられない

食べないと死ぬ

朝食はなかったけれど、お腹は空かなかった

昼食が出た

体調が悪い時こそ ”食べないと元気になれない!” といつも家族にも言っているので、昼食は半分ほど一生懸命食べた

が、夕食は半分も食べられなかった

誕生日カード

管理栄養士さんから食事プレートの中にメッセージカードが!

看護師さんからも沢山お声掛けいただいて、皆さん優しかった♡~~~

思い出に残る誕生日となりました

オナラがでる

時々、ポコポコとまあるいビー玉が飛び出す感覚のオナラがでる

あとで看護師さんから”おなら出ていますか?”と聞かれたので、正常に腸が動き始めた証拠とわかる

お通じはない

もし、ある場合はベッドの横に簡易トイレを持ってくるか、車いすでトイレに連れて行ってくれるのだそう

 

ICU(集中治療室)3日目

朝食少し、昼食も少し食べた

食後のゼリーが嬉しかった

氷が有難かった

のどは相変わらずひどい痛みとカスカスの声

看護師さんが氷を持ってきてくれた

氷を口に含んでいると、のどが冷やされて、少し気持ちが楽になる

3回程いただきました

尿意があるけどちゃんと流れているか心配

尿カテーテルはずれる

この日、尿カテーテルが外され、点滴は増えた

夕方、ようやく病棟へ移動

ICU(集中治療室)にも個室があった

ICUに入ってしばらくすると色々考えてしまっていた

今回の入院は個室でお願いしていたのに、ICUに2泊3日もいたら、お部屋代ってどうなるの?

個室の差額ベッド代はちょっとお高かったので心配していたら、ICUにも個室があるのをはじめて知った!

 

検査で部屋を出た時には寝たままだったせいか気づかなかったのだけど、ICUは広いフロアにいくつものカーテンで部屋が区切られていて、一般病棟の大部屋がフロアごと大部屋になっているイメージで、その中のいくつかが、壁のある個室になっていた

私はその中にいた

そういえば看護師さんが時々 ドア閉めますか?と聞いてきたのは個室のドアだったのですね

中にいるときは全く気付かなかったけど、夜中に大声で叫ぶ声が遠くに聞こえたのも、個室の中だったからそう感じたのかも

夕方、ベッドのまま2階の病棟に移してもらい、

この日ベトベトの髪と頭を洗いたかったのだけど、まだ少しふらふらするので、ドライシャンプーで乗り切る

 

一般病棟

一般病棟の個室

手術から3日目の朝少しお通じがあった

声はまだカスカスで言葉が途切れてしまう

 

増えた点滴(ステロイド剤)を錠剤のものに変更

ベタメタゾン・リンデロン

術後はじめて食事(昼食)を完食

そして、術後はじめてのシャワー許可

点滴の管を腕にまとめて濡れないように看護師さんがテーピングしてくれた

術後はじめての散歩

持参した水がなくなり、はじめて徒歩で部屋をでて、ナースステーションの先まで歩いてみる

少し頭痛がする

術後、頭が痛いと感じたことはほとんどなかったのに、歩くと少し痛くなるようです

トイレが近い

尿カテーテルをはずしてから、めちゃくちゃトイレが近くて、その都度点滴も持っていかなくちゃならないので、焦ってしまうこともしばしば

今回の入院で一番つらかったこと

のどの痛みについて書いておく

私は全身麻酔を甘く見ていた

麻酔説明書も同意書も読み聞きしていたし、事前に調べていたからどんな副反応があるかはひと通り知っていた

どれも一過性のもので、数日で治るというものだった

確かに2-3日で回復する人もいればもう数日かかる人もいるだろう

が、手術直後は本当にのどがひりひりと異物が入っているようで、つばもやっとの思いで飲み込む状態

声を出そうとするとカスカスで声にならず、言葉がとぎれとぎれになって咳が出てしまう

気管挿管の際に声帯を傷付けてしまったりすることでそうなるらしい

たとえ一過性のものであっても、術後のこの状態は耐え難い苦痛でした

手術から12日目になると

のどは異物の感覚はなくなり、少し声がかすれて時々咳が出る程度

私は回復が遅いのかもしれない

大きな声でしゃべったり、のどの声帯のところに触れると決まって咳が出る

手術から4日目

朝食はパン

朝は血液サラサラのクロピドグレルとバイアスピリン+タケキャップ

食後はナースステーションの横の休憩所でココアとコーヒーを飲めて満足♡コーヒーを飲もうと思っていたけど、突然甘いココアが飲みたくなった

病棟フロア内の散歩は許可

売店は1階の奥のため許可にはならず

手術から5日目

長かった点滴完了

血液検査と抜糸

鼠径部からカテーテルを入れたので、ほんの少し鼠径部を縫った糸が飛び出したままでした

小さく縫われた糸を、はさみで丁寧にカットしてもらう

これもまた細かな結び目が見えないとできない、繊細なお仕事

手術をする医師は指先が繊細で器用°˖✧

細~い小さなハサミで無事カットしてもらい、傷跡は5mmほどの赤黒い色ですが、ほぼ目立たず

ここから脳血管の手術が行われたとは、、、医療って凄い!

退院の日の朝

突然の残尿感

突然!!!

朝6時過ぎ!

トイレに行った際、酷い残尿感に襲われて暫く立ち上がれない状態に!

トイレから出ても残尿感がやまない

看護師さんに伝え、とりあえず食事を済ませてじっとしていると、1時間~1時間半ほどで症状が治まってきた

朝の主治医の回診で、すぐに尿検査へ

尿検査結果

検査結果をモニターで主治医と一緒に確認

検査表が現れた瞬間、数値こそ読み取れなかったけれど、赤字の個所が3カ所ほどある

すぐに異常がわかり、投薬で対処しましょうと

結果は膀胱感染

ICUが一日長引き、それに伴い尿カテーテルも長引いてしまった

細菌が入り込んでしまったためのものらしい

よりによって退院日の朝に発症とはと思ったけれど、退院する前で良かった!

すぐに ”レボフロキサシン” を処方され、その後の残尿感や違和感は一度もない

8日間の入院生活

主治医2人と担当医3名のチームに感謝

入院前はひとりの医師が対応してくれていたけれど、実際は5名の医師がチームとして一丸となっていた

最良の入院計画と手術をありがとうございました

何人の看護師さんにお世話になったのか、本当に多くの方々のおかげで、安心して手術に臨めました

薬剤師さん、丁寧にご説明くださり、ありがとうございました

手術翌日にICUで誕生日を迎えた私ですが、管理栄養士さん、美味しい食事とバースデーカードをありがとう!

マイナンバーカードのおかげで高額療養費も何もせず、精算できていました

家族に感謝

パジャマのレンタルをしていなかったのでICUから退院まで、在宅勤務をしながらも毎日パジャマの洗濯をして、通ってくれた家族に感謝

これほど汗をかくとは思っていなかったし、2枚しかなかったからね そもそも足りないよね

長引くときはレンタルがいいかもしれません

今後は血液サラサラのお薬を続けながらの通院と、半年後には再度カテーテル検査(局所麻酔)を行う予定

まだ本調子とは言えず、スローな日々だけど、今年もまだまだチャレンジしたいことが盛りだくさん♪楽しく過ごすためにも健康第一で頑張りたい♡

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました°˖✧

 

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