病のこと①~発見から検査入院~
2025/03/09*ご興味ない方はスルーしてください
記録するつもりはなかったのですが、今回私自身の手術が決定し、SNSの力にとても助けられました
安心して手術に向かうことができたのも、手術のことや入院時の様子などYouTube、threadなどに記載している方の情報がとても有難かった
もしも、私の体験もどなたかのお役に立てるのならと、備忘録として残しておくことにしました
脳ドックから病気発見
未破裂内頸脳動脈瘤
はじめての脳ドック受診
数年前、毎年の人間ドックに一度は受けておこうと脳ドックを追加しました
なんと!!!
” 未破裂内頸脳動脈瘤 ” が見つかった!
未破裂脳動脈瘤は自覚症状が全くなく、破裂してしまうと重篤な病となる恐ろしい病気
小さいもので1~2mm程度、5mmを超えると破裂リスクが高まるため治療を検討するそうです
破裂の危険はサイズだけでなく、部位や形状、年齢や遺伝等も関係していて破裂の予測はほぼ不可能
私の場合、脳ドックで指摘されただけに、少し大きめで形もいびつなものでした
紹介状を書いてもらい、地元の総合病院へ
造影CT検査
検査では ” ヨード造影剤 ” という薬剤を右腕から注射
造影剤は血管の中を勢いよく流れるため、部分的に体がカッと熱くなります
事前にそういう反応であると聞いてはいましたが、体の中を熱が流れている感覚はちょっと怖くもありました
この検査で血管の形状や流れ、閉塞や狭窄の有無を詳細に観察できるのだそうです
とりあえず経過観察をすることに
MRI検査
MRIは磁気を利用して体の構造や臓器の状態を調べてくれる検査
30分弱でした
検査中はドンドン、ビ~~~、ガガガ~と大きな音が流れ、この音にはなれますが、動けないことの方が辛い検査ですね
腰が痛い
6ヵ月後の検診から年に一度のMRI検査
この先、動脈瘤に変化がなければ年に一度の経過観察でいいでしょう~と医師からの言葉に安心しつつ、未破裂という不安はぬぐい切れないまま経過
脳動脈瘤が成長(2024.12)
年に一度のMRI検査で
そしてとうとう、この年の検査の結果、医師から、撮り方にもよるんだけど微妙だな~と不安なお言葉
脳ドックの結果以降、変化があったのか
手術専門で行っている先生がいるからと紹介される
手術するの?!(2025.1)
術式の説明
手術をするにしてもしないにしても、とりあえず説明を聞いてみることに
外来の医師から手術を担当する執刀医へ主治医が変わり、手術についての説明を受けることに
脳動脈瘤の手術には「開頭クリッピング術」「血管内手術」がある
開頭手術なんて絶対無理!と思っていましたが、私の場合は動脈瘤の位置が頭の中心部、眼球の裏側にあるため、開頭しても位置が深いところのためできないとのこと
良かった~病気なのになぜか嬉しいのが複雑
この位置はカテーテルという血管内手術で行うそう
細いチューブを動脈内に挿入し、カテーテルを脳の動脈まで進めてステントを留置してくるというもの
そうすることで血液はステントの中を流れ、動脈瘤には流れず、破裂のリスクも減少するという仕組み
血管の直径は3-4mm程なのに、その中を2mmのチューブを挿入って、突き破っちゃったらどうなるの?とか、そんなリスクなくはない!めちゃくちゃ繊細でデリケートな手術
はじめて聞く ”フローダイバーター” (2025.1)
フローダイバーターシステム
私の場合、少しいびつな釣り鐘形のような瘤で比較的ワイドネックのため、コイルで塞栓しても後にコイルが移動してしまう恐れがあるとのこと
少し前ならカテーテルのコイル塞栓術が主流だったそうですが、以前は10mm以上でないと行えなかったフローダイバーターが、現在は5mm以上にも対応できるようになったとのことで、こちらをすすめられた
手術のシステムは担当医出身の大学病院より、私の入院した総合病院の方が最新の機械が入っているとのこと
フローダイバーター手術は誰にでもできるというものではなく、特定の医師のみが執刀できる高度な技術を要する手術のようです
執刀医の得意分野において誇らしげに話されたので、私自身も安心できました(最新式に弱い)
ここまでの医師の説明で、私の中では既にGo!が出ていた
この先、いつ破裂するかもしれない不安を抱えたまま生活することはできない
信頼できる医師たちに出会えたのは、私は幸運だったのかもしれない
手術を前提の検査入院だけど、いやならいつでもやめられる
検査や手術の様子はSNSでめちゃくちゃ調べたから不安だけど怖くはない
むしろ知らない方が怖い
2泊3日の検査入院(2025.1)
造影CT検査
以前は腕からカテーテルを挿入しての検査でしたが、今回は鼠径部から首までカテーテルを挿入し、脳に造影剤を流しいれて撮影するというもの
前日は17時までにシャワーだったため午前中に入浴して、午後に入院した
PCR検査後、売店でおむつを買うように指示あり
前日は夕食もありましたが検査は朝9時からのため、朝食は抜き、7時以降は飲料も抜き
血液検査・血圧・パルスオキシメーター・体温・点滴・心電図・・・このくらいだったかな
手術室へは弾圧ストッキングをはき、手術着で点滴を転がして歩いていきます(ショーツは履いていましたが、術後、紙袋に入れて病室にもどっていました)
体重を測って、これから何を受けるか言わされて、手術台に上がります
頭を動かしてはならないため、カプセルのようなものに頭をのせ、更に額のあたりをテープのようなもので手術台に固定される
検査は局所麻酔
医師の指が鼠径部に触れた時、この繊細な指先だったら大丈夫~乱暴な扱いでなかったことにさらに安心
左鼠径部の動脈にカテーテルを挿入し、頭部を撮影します
動いてはいけないので、目は閉じていた
暗闇の中が割れるように閃光が走るので、はじめは何がどうなっているのかわからなかったけど
医師が造影剤を入れますというと、、、瞼の裏に稲妻が走る⚡凄い体験⚡⚡⚡
これって被ばくしてるってこと?
検査後は、手術台の上で15分程、圧迫止血を行い、テープで腰全体を圧迫したままおむつをはかされました
ベッドに移り、エレベーターで病棟へ戻るも、足を曲げてはいけないので少なくとも4~6時間は動けない
弾圧ストッキングの恐怖
一番辛かったのが検査前にはいた ” 弾圧ストッキング ”
普段から締め付けが苦手な私だからか、今回の検査で一番辛かったのが ” 弾圧ストッキング ” という血栓防止のためのハイソックスのようなもの
足首とふくらはぎのサイズを測って、ぴったりの物を渡されます
検査中はさほど気にならなかったのですが、病棟に戻って、じっとしていなければならない時、足が辛い、脱ぎ捨てたいと、どうにもたまらなく苦しい!!!誰か助けて!の状態
片足だけは動かせるものの、ベッドに寝たままできつい靴下はどうしても自力で脱げず、体温と血圧を測りに来てくれた看護師さんに脱がせてもらい命拾い
本当に辛かった!
1時間おきくらいに医師や看護師が体温・血圧・穿刺部を確認にきて、少しずつベッドに角度をつけ、起こしてもらえた
もじもじ動いたせいか、退院後、太ももの内側に大きな内出血が出現してしまった
内出血は圧迫止血の時に漏れた血液が体内から表皮に流れてくるため、ほんの少しの血液でも、広く表れることがあるそうです
検査結果
検査結果は家族も同席で説明を聞きました
結果は脳ドックの時から1mm程成長
フローダイバーターは、特殊なステントで、通常のステントよりとても細かいメッシュのステントを脳動脈瘤の前後に長く留置し、動脈瘤内の血流を停滞させて脳動脈瘤を縮小させる治療です
実際のステントをケースから取り出して見せてくれました
信頼できる医師と最新のシステムで迷いはなく、手術日を決定して帰宅
病のこと②~入院と手術~に続きます